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入学からはや一ヶ月。今や、俺に声をかけようとする人はいない。 学園イチの素行不良生徒――そんな烙印が俺に押されてしまってるからだ。 ……べつに、なにも悪いことなんてしてないぞ。 「結局、人は“見た目”なんだよな……」 ただ、人よりちょっと目つきが悪いだけなのに、この扱い。 いっそ期待通りにグレてやればそっち方面の友達とかできるかもしれないけれど、 それはそれで内申とか気になるし。 きっと、これから卒業までぼっち飯が続くんだろうな――。 ――なんて、そんな憂慮は『童貞卒業』と同時に吹っ飛んでしまった。 「ぜ、全部あなたのせいなんだから。責任とってなんとかして!」 ひょんなことから知ってしまった、――紗良・ラファージュの“秘密”。 それは、視線を向けられることで興奮する性癖持ちだということ。 とくに、強烈な視線を前にするとぞくぞくしちゃい興奮どころか 発情までしてしまうことだった。 「いや、なんとかって言われても」 「決まってるじゃない、特訓よ! あなたの視線に慣れてしまえば、もう怖いものなんてないわ!」 「そのたびに……しちゃったらどうすんだよ……」 「そ、それは……そのときに考えましょう!」 ……いやいや、ほんとどうすんだよ……。


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